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中学校で英語を学ぶとき、最初の「熟語」として学ぶのが be able to 。 can の代わりに使えるこの表現はご存じですね?

 

助動詞 can は同じ助動詞 will などと重ねて使えないので、未来の表現などで活躍します。You will be able to work globally if you master English.「英語をマスターすれば、グローバルに仕事ができるようになります。」

 

 

unをつけると be unable to 「~することができない」となります。Tom will be unable to endure such hard work. 「トムはそのようなきつい仕事は耐えられないでしょう。」

 

able は「~できる」という意味の形容詞、名詞は ability 「能力ですね。」この able 、多くの英単語の中に入っています。「~することができる」という意味を表わす単語を構成するだけでなく、「反意」を表わす in / un などの接頭辞をつけて、「~できない」の意味を表わす単語を作ります。

 

重要な動詞に able が付いて、形容詞が作られるパターンが典型的なので、これらの動詞とともに、しっかり覚えましょう。able が付く時に、スペリングは少し調整されるので、注意しましょう。

 

まずは よく使う形容詞から。rely 「頼る」から reliable 「信頼できる、頼れる」ができます。We can rely on Tom in any difficult situations.「どんな難しい状況でも私たちはトムを頼れます。」He is a reliable person.「彼は信頼できる人間です。」

 

 

count 「数える」からcountable 「数えられる」と uncountable 「数えられない」が生まれます。英文法の「数えられる名詞:可算名詞」countable noun 「数えられない名詞:不加算名詞」uncountable noun でお馴染みですね。

 

imagine「想像する」から imaginable 「想像できる」ができますね。この形容詞imaginable は後ろから名詞を修飾することが多い単語です。For your security, consider every danger imaginable.「あなたの安全のために、考えられる限りのあらゆる危険を考慮してください。」

 

imaginable の前に un が付くと、逆の意味「想像(も)できない」となります。They attacked us in an unimaginable fashion. 「彼らは想像もできないやり方で我々を攻撃しました。」

 

consider 「考慮する」から considerable 「相当な、考慮すべき」という形容詞が生まれます。They discussed the matter for a considerable time. 「彼らは相当な時間、その問題を議論しました。」

 

同様のパターンに、remarkable 、noticeableがあります。

 

remark 「意見を述べる、気づく」から remarkable 「優れた、注目に値する」という形容詞ができます。「誰もが気付くことができる」というわけですね。He showed us a remarkable accomplishment. 「彼は私たちに素晴らしい成果を示しました。」

 

notice 「気づく」からnoticeable 「目立つ、顕著な」。誰でも気づくことができるというわけですね。A noticeable change can be seen from the chart. 「その図表から顕著な変化が見て取れます。」

 

また、desire 「望む、欲求する」から desirable 「望ましい、希望する」。Tokyo offers us a desirable environment. 「東京は私たちに望ましい環境を提供します。」

 

agree は「同意する」だけでなく「~に合う」という意味があり、ここから、agreeable 「快適な」、そして dis を付けた反対語、disagreeable 「不快な」という形容詞ができています。 

 

その他、次のような動詞からable形容詞ができています。

prove 「証明する」--> probable 「確からしい、ありそうだ」

compare 「比較する」--> comparable 「匹敵する、同等の」

admire 「称賛する 」-->  admirable 「見事な、称賛に値する」

change 「変わる、変える」--> changeable 「変わりやすい」

regret  「後悔する」--> regrettable 「遺憾な、残念な」

irritate  「いらだたせる」--> irritable 「怒りっぽい、短気な」

dispense 「施す、配る」 --> indispensable 「欠かせない」

avail 「効力がある、役立つ」--> available 「利用可能な」

 

さて、次にみなさんの良く知っている名詞からできた able 形容詞を紹介しましょう。

 

port 「港」からportable「携帯できる」。port は運送の起点なので、transport 「輸送する」、import 「輸入する」、export 「輸出する」など「荷物を運ぶ」表現に頻出します。I have a portable generator. 「私は携帯用発電機を持っています。」

 

favor 「好意」[動詞:好む]からfavorable「好ましい」。We can expect favorable weather tomorrow. 「明日は好天が期待できます。」

reason 「理由」[動詞:推論する、理論的に説得する]から reasonable「合理的な、値段が手頃な」。

 

商品の値段について「リーズナブルだ」と、日本でもよく言いますが、その本質的な意味は、「納得できる」ということなのですね。Will you tell me about reasonable accommodations around here? 「この辺りの手頃な宿泊施設について教えてもらえませんか?」

 

honor 「名誉」からhonorable 「尊敬に値する、高名な」。頭の h は発音しないので、注意しましょう。He led an honorable life. 「彼は人から尊敬される人生を送りました。」

 

value 「価値」から valuable「価値が高い」という形容詞ができます。valuables (名詞)は「貴重品」ですね。この形容詞 valuable の前に in をつけるとどうなるでしょう?

 

in は反対の意を表すのですが、強調するために使うので、「価値がない」でなく逆で、「(価値が」計り知れない、とても貴重な」という意味になります。注意が必要ですね。Nothing is more valuable than time. 「時間ほど貴重なものはありません。」

We acquired an invaluable lesson. 「私たちはかけがえのない教訓を得ました。」

 

able と同様に能力があることを示す形容詞に capable 「~する能力がある」があります。これは cap に「しっかりつかむ」という語源的意味合いがあることからできた言葉です。

 

使い方は be able to doと同様 be capable to doの形もありますが、 「be capable of 動名詞」の形でよく使われます。You are capable of passing that difficult examination. 「あなたは、あの難しい試験に合格する能力があります。

 

able の前に en をつけた動詞 enable は「~を可能にする」の意味で enable  +目的語 + to不定詞の形で使われます。Smartphone enables us to access information easily. 「スマホは私たちが情報にアクセスするのを容易にしてくれます。」

 

dis をつけると逆の意味になります。 Disable the function of PC immediately. 「PCのその機能をすぐに無効にしてください。」

 

最後に、余談ですが、皆さんの体にも大切な「野菜」のことを vegetable と言いますが、ここにも able が入っていますね。vegetはラテン語で生命力、活気などを表す言葉で、これに able がついてできた言葉です。野菜もしっかり食べて、活力ある生活を送りましょう。

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