英会話のレッスンで The X-Project を取り上げました。
これはウインドサーフィン、スピードライディング(パラグライダーを着けて滑るようなスキー)、スノーボーディング、そしてスノーカイティングなどのトップアスリートたちが、長年にわたって望んできたイベントで、それぞれの垣根を超えてスポーツを複合させ(combine different sports)、美しいスイスの山の頂上から滑り降りていこうという新しいチャレンジです。
それぞれの分野で世界トップレベルのアスリートたちですが、一つの分野では飽き足らず、スポーツを混合させ、しかもヘリコプターで頂上に到達して、あとは垂直に見える急斜面を降りていくだけという、恐ろしい挑戦です。
After they got to the top of a mountain in a helicopter, their sole task was to get down.
このプロジェクトでは、スイスの雪山の美しさと amazing なスポーツの映像をふんだんに使った映画を作ることも大きな目標になっていて、映画製作者たちも参加しています。youtubeでも紹介されています。
このような極限を追求するスポーツをextreme sports と呼んでいますが、スポーツの形も変わってきましたね。
そもそもスポーツという言葉はどのような意味を持つのでしょう。
sport の語源はラテン語の deportare(デポルターレ)にさかのぼると言われています。これは「ある物を別の場所に運び去る」あるいは「荷を担わない」という意味です。
「港」から「運ぶこと」を意味するportがsport にも入っていることがわかりますね。これが古フランス語の desporter(気晴らしをする、楽しむ)となり、英語の「sport」になったと考えられています。
要は「仕事から離れて気晴らしをする」という言葉なのですね。日本ではスポーツと言いますが、英語では単数 sport で使われることが多く、スポーツ一般など複数を示す時 sports となります。
ただ、英語でも sports shoes などと、sports を形容詞として使ったり、運動会のような大会を sports というなど、他の単語に比べると複数の形がよく使われます。
サッカーや野球などゲームスポーツを「する」は play が使われ play soccer、 play baseball と使いますが、ゲームスポーツとは言えないフェンシングや柔道を「する」はdo を使、do fencing、 do judo と言います。
さて、新しいスポーツと言えば、先日 NHK-BSのスポーツドキュメンタリー番組で取り上げられていた ブレイキン (breakin’)という新しいスポーツには驚かされました。
ブレイクダンスから始まったその競技は、パリ五輪の正式競技になるそうです。その、DJミュージックにアドリブで合わせるリズム感、複雑で驚異的な全身を使った躍動感、ダンスでありながら2人で交互に競い合うスポーツとしての激しさなど、その魅力に多くの人たちが惹かれつつあることに納得しました。
しかも世界に急速に広がるこのスポーツのトップレベルに日本人が君臨していて、彼のライフスタイルも魅力的です。
ストイックに毎日、長時間の厳しいトレーニングを続けながらも、いつもニコニコ微笑みを絶やさず、またカジュアルな装いで暮らしながらも、会見などではスーツとネクタイ姿で、偏見の残るそのスポーツへの真の理解を得ようと努力するなど感心しました。
最近ではコンピュータゲーム、ビデオゲームを使ったeスポーツも世界的な競技として見られるなど、新しいスポーツが続々登場しています。
伝統的スポーツの魅力も変わりませんが、新しいスポーツにも目が離せませんね。