英語の学習において、単語や熟語をいかに効率的に覚えていくかが大きな課題ですね。
その一つの有力な方法が、単語のスペリングの尻尾のパターン(接尾辞)で整理していく方法です。グループ化しやすく、頭に残りやすいのでおすすめです。
今回は、最も身近な人・職業を表わす、単語の「尻尾」に注目していきましょう。
1.まず、身近で親しみやすい teacher、workerなど -er で終わる単語からです。これらは動詞が基になっているので、動詞とセットで覚えましょう。
teach: teacher(教師), work: worker(労働者), bake: baker(パン職人), bank: banker(銀行家), drive: driver(運転手), sing: singer(歌手), manage: manager(管理者), rule: ruler(統治者), own: owner(所有者), write: writer(作家)
2.そして似ていますが、語尾が -er ではなく -or で終わる単語たち。間違えないように!
doctor(医者), instructor(講師), director(監督・支配人・取締役), actor(役者), operator(運営者), editor(編集者), educator(教育者), inspector(検査官), sponsor(スポンサー), visitor(訪問者), mayor(市長)
3.さてピアニストでおなじみの -istも、たくさんの人を表わす単語があります。
pianist(ピアニスト), journalist(ジャーナリスト), chemist(科学者), economist(経済学者), tourist(旅行者), scientist(科学者), pessimist(悲観主義者), optimist(楽観主義者), specialist(専門家)
4.仕事に絡んだ単語が多い -ant も知っておきましょう。おなじみCA(客室乗務員) はCabin Attendantですね。
assistant(助手), applicant(応募者), attendant(接客係), accountant(会計士), consultant(コンサルタント)
5.-antと似ていますが -ent もあります。
president(社長・大統領), client(顧客), dependent(扶養家族), patient(患者), resident(住人)
6.-an はAmerican(アメリカ人)、European(ヨーロッパの人達)など国民・地域民だけでなく次のような単語もあります。
musician(音楽家), historian(歴史家), physician(内科医), librarian(図書館員)
7.逆に -ese は国民を表わし、国語、国を表わす形容詞にもなります。
Japanese(日本人), Chinese(中国人), Portuguese(ポルトガル人)
8.数は少ないですが -eer も人・職業を表わします。
engineer(技術者), mountaineer(登山家), pioneer(開拓者), volunteer(ボランティア)
9.卒業式のシーズンですね、graduate (卒業する)は動詞ですが、卒業生も示します。大学新卒者はcollege graduate
advocate(支持者), candidate(候補), graduate(卒業者), associate(仲間), classmate(クラスメート), pirate(海賊)
10.「何かの行為を受ける人」を表わす -ee も独特ですね。
employee(従業員:雇用される人), examinee(受験者・被験者), nominee(被指名者), refugee(難民), trainee(訓練生)
いかがですか。これだけでも、単語の整理、単語の増強が少し進んだのはないでしょうか。また折々に、このような接尾辞や、単語の頭にくる接頭語などをご紹介していきたいと思います。