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コロナ禍で、人々の顔にはマスクが欠かせない状況が続いています。センサーによる「顔認識」技術の採用が進む中、マスクをしていても、人物を特定できる技術も出てきているとか。

 

というわけで今回のテーマは face「顔」。

 

face の意味はもちろん「顔」ですが、日本語と同様、人そのものを表わすこともあります。新人は new face 。日本語でも「新顔」といいますね。なじみの顔なら a familiar face です。

 

コロナ禍において、英会話などのレッスンもオンラインでの受講を希望される場合もあり、当校でもオンラインでのレッスンの提供を準備しています。オンラインでのレッスンに対する、「対面してのレッスン」は face-to-face lesson です。子供たちの英語レッスンは face-to-face の方が効果が格段に高いことが実証実験で知られています。

 

次に、顔つきは、気持ちや態度を表わすのに使われます。have a sad face 悲しそうな顔をする。 同様に have a happy face (幸せそうな顔)have a dark face (暗い顔)、have a serious face(真剣な顔)。

 

 

さらに、pull a face 「顔をしかめる」、freeze one’s face 「顔をしかめる」、soften one’s face 「顔を和らげる」という表現もあります。keep one’s face は、「真顔でいる(笑わないでいる)= keep a straight face」 という意味と「平気でいる、平然としている」の意味で使われます。

 

 

face には facial という形容詞もあるので、顔による気持ちの表現は facial expression ですね。ついでに顔の特徴は facial characteristics 、先に話題にした「顔認識・顔認証」は facial recognition です。

 

さて 人間は場面や相手によって、顔の表情や顔つきを変えることがありますが、そこから face には「2つの面がある」など「側面」という意味も持ちます。He has two faces. は「彼には裏表がある / 二心がある。」We found the two faces of American society. は「アメリカ社会の2つの面を感じた。」となります。

 

face は体の正面にありますから、動詞の face は位置的に、何かに面している時にも使えます。The window faces the park.「その窓は公園に面しています。」

 

この意味から、危機などの特別な状況に「直面」「遭遇」する時にも使います。He faced difficulty in continuing his business.「彼は事業の継続において危機に直面した。」The country faced a food crisis. 「その国は食糧危機に直面した。」といった具合です。

 

逆に、何かが自分の前に立ちはだかった時にも使えます。Terrible situations faced us. 「ひどい状況が我々に立ちはだかった。」こういった時、あきらめて「現実を受け入れよう。」は Let’s face it. と表現します。

 

人は誰でも予期せぬ困難に立ち向かわねばならないときがあります。そういった時、現実逃避 escape from reality せず、現実を認め face it 、対策を講じる take measures ことが大切ですね。