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今日は英文法のお話です。


英語の学習で、よく目にする in と on ですが、これらの品詞(単語の役割グループ)は何かわかりますか?


「そんなの知ってるよ、前置詞だよ」とおっしゃるかもしれませんが、実は前置詞だけでなく「副詞」にもなるのです。


前置詞、副詞とはどんなものだったか、おさらいしておきましょう。


「XX詞」というものは多くありますが、重要な品詞は4つだけです。動詞、名詞、形容詞、副詞です。


動詞と名詞がどんなものかは、皆さんわかると思いますが、形容詞は「名詞を説明(修飾)する言葉」、副詞は「主に動詞を修飾する言葉」だと覚えておいていいでしょう。


正確に言うと、副詞は形容詞や他の副詞、それに文全体を修飾することもあります。


前置詞とは「名詞の前に置く言葉」で、後ろの名詞と組み合わせて「形容詞」か「副詞」を作るだけの働きをします。


なので、私は重要な4品詞に入れませんが、前置詞が形容詞を作っているのか、副詞を作っているのかは、常に判断が重要です。


例えば、おなじみの表現、 in the park にしても、play tennis in the park なら 「play tennis」を修飾しているので副詞ですが、 a tree in the park なら、「公園にある木」なので、名詞 a tree を修飾している「形容詞」なのです。


さて、ようやく in と on の話になりますが、in the park の in は (~の中で、~の中の という意味の前置詞)。 on the box は (~の上で、~の上の)という意味の前置詞ですね。次の場合はどうでしょう。


come in 。 これは (中に入る)という意味で、 in は動詞 come を修飾する副詞、 come on は(その[状態の]まま来る)という意味で、on は come を修飾する副詞です。


take in (取り込む)、 put in (つぎ込む、導入する)なども同じパターン。 go on (進み続ける)、keep on (~をし続ける)も同様ですね。


このように、前置詞にも副詞にもなる単語は他にも、off、up、down、along、over、through、across など結構あります。


それぞれの前置詞と副詞の意味の違いについては、ご自分で調べてみてください。


この、前置詞と間違いやすい副詞は、他の副詞より短いスペリングが多いので、「副詞小片」とも呼ばれています。

基本的な会話にも頻出するので、大事なのですが、日本の学校では、なぜかまともに指導されていません。

でも、このような基本語の意味と語感を身につけることは、英語マスターの基礎の一つです、ぜひ見直しておきましょう。