TOEICか英検か
英語力をしっかり伸ばすには、目標として、そして実力判定という意味で英語の検定を活用することは大変効果的です。特に大人の場合、単語力を大きく伸ばすには、英語の試験は、ほとんど欠かせないといっていいでしょう。 最近はTOEICがかなり普及してきたので、英検を受けたらいいですか、TOEICを受けたらいいですか、とか、TOEICを受けたいのですがどのように対策を立てたらいいですか、といった質問をよく受けます。
TOEICは合格、不合格でなく毎回ポイントが出るので細かい実力向上が図れるという利点があると、よく言われますが、最近は英検でも結果について自分で細かく分析できるようになっています。 以前、英検は実用英語というものの、ビジネス的な内容があまり盛り込まれていなかったので、社会人には適さないところがありましたが、最近は2級でも準1級でもビジネスを意識した文章やメール問題が含まれていてTOEICを意識しているようにも感じます。
しかし、決定的に違うのは英検が5級から1級までの段階に分かれているのに対して、TOEICはすべての受験生が同じ問題を受けるという点にあります(TOEICブリッジというジュニア版もありますがまだ普及しているとはいえませんし。)。従って英検は小学生から指導者レベルまで、自分の目標にあった試験を受けれますし、問題や語彙のレベルについて対策がが立てやすいわけです。逆にビジネスにおける実用英語を試すのがTOEICなのです。
TOEICは、もともと日本の産業界の要請をもとにアメリカのテスト開発機関が開発したとされるものですから、内容はビジネス寄りですし、上級者も差をつけなくてはいけないので量が多く、中級以上でもひっかかりやすい問題がかなり含まれています。 最近は、英検3級レベルの人や高校生などがTOEICを受けたいといってこられますが、基本的にTOEICは英検2級に合格してから挑戦すべきですし、その方が学習効率はグッと高くなります。語彙も英検2級のレベルにビジネス、時事、社会用語を足すように準備すればよいのです。
KGCではOne-to-Oneコースを中心に英検およびTOEICの対策を行なっていますが、上記のような観点に基づいて、的確なご案内、ご指導を心掛けています。